本:漫画:イケメンの悩みに初めて共感 逃げるは恥だが役に立つ 8巻

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・感想
全体的にみくりちゃんとひらまささんの恋愛進展よりも、キャラそれぞれの発展していった話というイメージ。
みくりがちゃんと自分の道を向かって新たなスタートを切る回でもあり、ゆりちゃんや風見さんの気持ちが変わっていく話も。
個人的には、みくりちゃんとひらまささんの恋愛話が好きなので、そこそこ回かと思いきや共感をしたことがなかった風見の恋愛感に初めて共感できたので評価高め。

 
☆☆☆☆☆  101点/110点満点


あらすじ

社会に認められたい。新卒採用全滅、派遣社員もここぞというときに首を切られてしまったみくり。ある時、プロの独身、平匡さんのハウスキーピングを引き受けることに。認められる仕事につけたみくりだったが、家族の事情で田舎へ引っ越すことに。仕事の喜びに目覚めていたみくり、自分にぴったりの家事をこなしてくれることに感謝をしていた平匡さん。二人の意見が合致して、「契約結婚」という事実婚をすることによりお給料が発生する雇用主と、雇われという形での結婚をすることに。

8巻:自虐でもなんでもなく、若い子が結婚しなくてもやっていけるというモデルになっていきたいと言ったみくりの叔母、ゆりちゃん。その話を聞いていた年下の男友達の風見。彼は「そんなこと言わないで」といい、その言葉に泣いてしまうゆりちゃん。 帰ってきてからもモヤモヤしてしまい、風見に連絡を取ってちゃんと話し合うことに。 一方みくりは、友人やっさん(子持ちバツイチ)の八百屋を手伝うに当たって新しいことの挑戦することに。コンサルティングをしていたみくりに、新たな道が・・? 新キャラ登場!ノンケ(異性が好きな人)好きゲイの大清水さん。 そして、前回から引き続きポジティブモンスター五十嵐さんも出て新たな方向に。


どんな本

社会派恋愛漫画 

誰にオススメ?

普通の恋愛漫画に飽きた人、社会問題に興味がある人、ドラマをみてハマった人

目次

35話:測り難きは人心
36話:五里霧
37話:身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
38話:一場の春夢
39話:蒔かぬ種は生えぬ
ーあとがきー

感想

・印象に残った引用、からの自分が思った事

平匡さん「もっと好きになっていいんですよ」
→単純に、ツンだった男性のデレな部分というのはいいですね。ギャップ。

ゲイの大清水さんに向けて女性が「残された貴重な独身男性」と話しているところで沼田さんの「男も女もいばらの道だね・・・」

桜庭先輩による婚活のマーケティングシーン「婚活にも年代別ボリュームゾーンを意識するのよ〜中略〜最も売れる価格帯のこと」
→ビジネスできる女性は、こうやって婚活をしていく・・・といってもビジネスのようにうまくいかないんでしょうね。難しい。

みくりワンピース論
→服を選ぶのが面倒な自分にとってもミニマリストまで行かなくても、コーディネートの失敗はしたくないという論議は面白かった。そして、その後のゆりちゃんの服の組み合わせを考えて整理し取捨選択することで考えも整理されていったというのが、なるほど、となった。

風見の叔母の闇
→「私はブスだけどさ、そんなブスが男前とイチャ空いているのを見て周りが「なぜ?」ってなっているのがたまらなく気持ちいいのよ〜」という発言はわかる女性にはハマったのではないかと。また男性も同じ状態もありますよね。美女と野獣

風見とゆりちゃん
→ゆりちゃん「このときめきを丸いけっせ王に閉じ込めて心の奥にしまいこんで、時々眺めてニヤニヤするわね。」 風見『ああ、僕もこの気持ちを結晶にして閉じ込めよう。そして死ぬ前におもうんだ。ちゃんと誰かを好きになったことがあるって』 イケメンの闇を見た気がした。自分がそういった苦労を全くしたことがなかったので、風見に感情移入したことはあまりなかったのだが、このセリフにはグッときた。

みくりの呪い
→初彼に言われた一言、「小賢しい」何回か出てきたワードだったけどみくりが意識していないのに実は深く傷ついてきたことが垣間見えたシーン。きっと世の中のカップルは他人からはどう見られているかはわからないけどれども、こうやってお互いにお互いをいつの間にか救っている部分があるんだなと。いいな・・・。


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 最終巻