本:漫画:いや〜、長かったような短かったような。良い距離感な2人。 逃げるは恥だが役に立つ 6巻

 

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えっとドラマでは10話でしたっけ?!スウェットダッシュを見たいと思っていたのですが、さすが。コートをもって星野源バーションでは走ってましたね。今までの社会派なところから、一気に少女漫画っぽくもなりましたがその中でもきちんと心理描写が両方ともにあっていいなと思いました。普通は大体なぜそうなったのか?という目線では主人公目線のものが多いですしね。っていうか、そういう雰囲気に男の方が逃げ出すっていう漫画がなかなかない気がする・・・・・。
このもどかしさが、いい!と思いつつ、やはり王道の少女漫画(ジャンル的には少女漫画でもないのか・・・)とは一線を画す主人公たちやその周りの人たちの心理を垣間見れる本巻です。

 

☆☆☆☆☆ 91点/110満点中

あらすじ

社会に認められたい。新卒採用全滅、派遣社員もここぞというときに首を切られてしまったみくり。ある時、プロの独身、平匡さんのハウスキーピングを引き受けることに。認められる仕事につけたみくりだったが、家族の事情で田舎へ引っ越すことに。仕事の喜びに目覚めていたみくり、自分にぴったりの家事をこなしてくれることに感謝をしていた平匡さん。二人の意見が合致して、「契約結婚」という事実婚をすることによりお給料が発生する雇用主と、雇われという形での結婚をすることに。


6巻:前巻で思い切って平匡さんに自分の思いをぶつけたみくり。しかし、それは二人の関係を悪化させる一言であり、唯一の距離を縮めるハグもどこか距離のあるモノに・・・。平常心のあるふりで生活を続けるふたり。そんな中、平匡さんの誕生日に新たな提案が!「システムの再構築」を申し出たことに安堵するみくり。そこからふたりの気持ちが一気に近づいて・・・・。

どんな本

社会派恋愛漫画 

誰にオススメ?

普通の恋愛漫画に飽きた人、社会問題に興味がある人、ドラマをみてハマった人

目次

25話:魚心あれば水心

26話:待てば海路の日和あり

27話:終わりよければすべてよし

28話:馬には乗ってみよ 人には添うてみよ

29話:晴天の霹靂

印象に残った引用、からの自分が思った事

同僚に百合ちゃんといっしょにバーにいたことを突っ込まれるシーン

風見「同じ女性なのに関係性で見え方が変わるんだ。面白いな。」

同僚「え、結局どっち?」

風見「どっちでもないよ。役割で見てるわけじゃないから」

→これが女性の痛いところであり、楽しめるところである。「役割」によって見え方が変わる、という社会的事実。

 

みくり「試されるのは相手ではなくむしろ自分なんじゃないかな。どんな言動をされても相手を信じているならブレないはずなのに、相手に不信感を持つから疑心暗鬼になる。「はっ」ということは、誰かを愛するということは究極的には相手の気持ちには関係ないってこと?!教えてスタンダール

相手が自分をどう思っていようと、相手を無視するわけではなく尊敬と信頼をもって接する。信じるとは結局、相手への自分の気持ちを信じること。」

「恋愛モノの漫画やドラマでよくある「自信のない私をひたすら信じて好きでいてくれる相手にだんだん心を許していく」展開、いつも自分が主人公目線で見てたけどおまえ、それ、逆だろうって!「自信のない私をひたすら信じて好きでいてくれる相手」なんて都合よく自分に現れるかっつうの」

「人を好きになることは結構勢いというか簡単で、誰かを誠実に愛するというのはなかなか努力のいることなのではないか・・・じゃあ、諦める?手放す?どうする?」

 

平匡「逃げた理由がただ驚いただけだったりどうしていいかわらなかったのなら、その関係を手放したくないと思うのなら、息を整えて必要なら装備も整えて、様子を見て戻るのも必要なんじゃないか。失敗しても何度でもそこに戻れるはず。受け止めてくれる人がいるってそういうことだ。」

 

みくり「そういえば、「かっこいい」はかっこ悪いとこ見ると幻滅するけど、「可愛い」は何やっても可愛いから最強ってどっかで聞いたな」

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1巻:

最新刊: 今回紹介した6巻
 

 

 

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